柴犬のかかりやすい病気



柴犬に限った事ではありませんが、
加齢と共に内臓疾患は起こりやすくなります


柴犬は丈夫で病気にかかりにくいのが特徴で、洋犬のように、
犬種による特定の病気にかかりやすいという事はありません。


しかし、室内飼いが増加し、ドッグフードの普及といった
生活環境の変化に伴い、昔と比べるとアレルギー性の疾患が
やや増加傾向にあるようです。
また屋外飼いでも、虫が媒介する病気には注意しましょう。

柴犬がかかりやすい病気は以下の通りです。

・皮膚病
  皮膚病には急性湿性皮膚炎やアトピー性皮膚炎、
  アレルギー性皮膚炎、内分泌性皮膚炎等があり、その原因は
  不衛生やノミやダニ、ドッグフードが合わない事など様々です。
  また柴犬はもともと屋外の環境に適応した犬種なので、
  室内飼いの場合はハウスダスト等が原因になる場合もあります。
  脱毛等の症状が見られたら直ちに動物病院へ連れて行きましょう。

・肥満
  犬は肥満になると糖尿病や心臓病、関節の疾患にかかりやすくなります。
  手で触っても助骨を触れなかったり、犬を立たせて真上から見た時、
  胴のくびれがない状態は肥満です。
  対策として、食事面では低カロリーのメニューに切り替えるか、食事量を
  3分の2に減らすか、動物病院の処方食を与えるかで対応します。
  また、十分な運動を心がけ、愛犬の体に負担がかからないように
  急激なダイエットはせず、気長に行いましょう。

・子宮蓄膿症
  高齢の未経産犬や、出産回数の少ないメスに多い病気です。
  症状は、発情の1、2ヶ月後、元気がなかったり、食欲がなかったり、
  腹部の膨満や嘔吐、多飲多尿、外陰部の腫れが見られる事です。
  対応としては手術を行い、子宮や卵巣を摘出するしかならない為、
  その後の生殖は諦めなければなりません。
  最初から繁殖を望まないのであれば、早めに避妊手術をする事により
  病気の発症を防ぐことが出来ます。

・腫瘍
  乳癌、皮膚癌、腹部や口腔、骨等の癌があり、内臓や骨以外の癌では
  しこりを手で触って確認することができます。
  発生率は高齢になるほど高く、早期に発見すれば治る確率が高い。
  5歳を過ぎたら月に一度は体や口の中を調べ、しこりの有無を確認しましょう。
  柴犬の場合は10歳を過ぎたら年に2回程度健康診断を受け、
  腫瘍の有無をチェックしましょう。

・膝蓋骨脱臼
  患肢を上げて三本足で歩くようになったら膝蓋骨脱臼を疑いましょう。
  原因は成長期の食事の偏りや、打撲、落下などの衝撃、遺伝子的
  要因等です。外れても自然に元に戻ったりする事もあり、慢性化
  しやすいのが特徴です。放置すると悪化してしまうので、早めに
  動物病院へ連れて行きましょう。

柴犬に万一の事があってから病院を探すのは望ましくありません。
あらかじめ近くの口コミで評判のいい病院とホームドクターを探して
犬の健康診断を兼ねて直接自分の目で確かめると良いでしょう。


良い病院の条件は以下の通りです。
・ 清潔であること
・ 丁寧な診察をしてもらえること
・ 症状と治療の方法を詳しく話してくれること
・ こちらの納得を得てから治療に取り掛かってくれること
・ 治療費等を事前に教えてくれること

また良い病院の中でも、良い医師に診てもらうことが理想ですので、
ネットで調べたり、ご近所で犬を買っている方に聞いてみたりして
柴犬に最良の環境を作ってあげましょう。


関連情報1 「柴犬の去勢・避妊
去勢・避妊をするとオス・メス共に精神的に 幼さが残り、人によく慣れ、甘える傾向があります。 もし飼い主の皆さんが繁殖を望まない場合は、オスには去勢手術、 メスには避妊手術を受けさせることをお勧め致します。 柴犬に去勢...  > 続きを読む