柴犬の去勢・避妊



去勢・避妊をするとオス・メス共に精神的に
幼さが残り、人によく慣れ、甘える傾向があります。


もし飼い主の皆さんが繁殖を望まない場合は、オスには去勢手術、
メスには避妊手術を受けさせることをお勧め致します。

柴犬に去勢・避妊の手術を受けさせるのは始めての発情を迎える前の
6~7ヶ月くらいが望ましいでしょう。
勿論発情してからでも手術は受けられますが、出血が多い発情期は
避けた方が良いでしょう。
年をとってくると手術そのものが負担になる場合もありますので、
決断をしたら早めに行なうことをお勧めします。
勿論、交配を経験させた後に手術するというケースもあります。

去勢・避妊手術はたんに妊娠防止になるだけではなく、
柴犬にとっても生殖器系の病気の予防や、行動面の抑制、
精神面の安定といった利点があります。
また手術をした方が長生きするというデータもあります。


柴犬が去勢・避妊手術する事により、以下のような利点、欠点があります。

去勢・避妊利点

オスの場合
・性格が穏やかになり、しつけがしやすくなる
・無駄吠えやマーキングを抑えられる
・前立腺の疾患の予防になる
・精巣や肛門周辺の腫瘍の予防になる
・会陰ヘルニアなどの予防になる

メスの場合
・生理の世話や発情時のわずらわしさがなくなる
・望まない妊娠を避けることができる
・子宮蓄膿症の予防になる
・子宮、卵巣、乳腺の腫瘍の予防になる
・鼠径ヘルニアなどの予防になる

上記の効果以外に柴犬のメス、オス共に発情期のストレスをなくし、
長生きする確立を高くすることが出来ます。
(寿命が1.5歳長いというデータがあります)

去勢・避妊欠点

・手術を済ませてしまうと、後から繁殖をさせたくなっても不可能になってしまう。
・ホルモンバランス欠乏症により皮膚病になりやすくなる傾向がある。
  (発生率が低く、有効な治療法がある為、過度な心配は不要)
・肥満になりやすくなる傾向がある。


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