ミニチュアダックスフンドのブラッシング・コーミング



ノミやダニは勿論、皮膚病も早期に発見、対処出来る為
大変でも毎日被毛のお手入れをしてあげて下さいね。

ブラッシングやコーミングは、ミニチュアダックスフンドの汚れや
抜け毛を取り去るだけではなく、マッサージ効果として新陳代謝も高め、
また皮膚や被毛に触る事によって体の異常にも早期に気づく事が出来る、
愛犬の健康維持には欠かせないお手入れです


飼い主からしても愛犬とのコミュニケーションをとる大事な時間になりますので、
毎日習慣づけて行ってあげましょう。

ミニチュアダックスフンドは特に抜け毛が多い犬種ではありませんが、
それでもある程度抜けるので、日々のブラッシングはかかせません。
なお、ダックスの場合は毛が生え変わる換毛期の影響は関係なく、
一年中抜けていく子が多いようです。

最初はブラシやコームを見せるだけにして、少しずつ慣れさせていきます。
そして、ブラシやコームへの恐怖心がなくなったら、実際にブラッシングやコーミングに
移りましょう。

ミニチュアダックスフンドはロング、ワイヤー、スムース、それぞれの毛質毎に
使用する道具や、ブラッシングやコーミングの方法が違いますのでよく確認して下さい。

ブラッシング・コーミングの説明に入る前に、使用する道具の説明を行います。

・スリッカーブラシ(ソフトタイプ)
  使用する毛質:ロング、ワイヤー
  このブラシは、ブラシ代の上に『く』の字型のピンが付いている物で、
  これにより下毛を整えたり、もつれ毛をとかす事が出来るのですが、
  このピンは細く皮膚に刺さったり引っかいたりして愛犬の皮膚を
  傷つけてしまう恐れがある為、扱いには注意が必要です。
  扱い方のコツとしては、ブラシの柄を軽く持ち、力を入れず、ブラシを皮膚と平行に動かします。

  ただし、あまり強くブラシを当てると皮膚が傷ついてしまいますので、
  大きな面積を一度に使わず、上野方3分の1程度や角の方だけを使うようにすると
  丁度いいでしょう。まず、自分の腕に当ててみて力加減を調節してから
  愛犬のブラッシングへと移ります。

  毛玉があった場合には無理してとかしたりせずに、毛玉の中心部を軽く指で揉み解してから、
  このスリッカーブラシで根元から毛先に向かって少しずつとかしてほぐしていきましょう。
  不安であればトリマーの方におまかせしましょう。

・コーム
  使用する毛質:ロング、ワイヤー
  コームは端を指で軽く持ち、被毛に対して垂直に差し入れ、
  そのままの角度でとかします。
  毛の流れに沿って根元から毛先へと動かします。

  被毛の抵抗感がなくなるまで行い、毛並みを整えます。
  もつれ毛があった場合には、無理に引っ張ったりせずに
  このコームで少しずつとかします。

・獣毛ブラシorラバーブラシ
  使用する毛質:スムース
  無駄毛を取り除き、血行を良くする為に使います。

・蒸しタオル
  使用する毛質:スムース
  簡易的なお手入れに使います。

それではミニチュアダックスフンドのそれぞれの毛質毎のお手入れをご紹介します。

・ロングのお手入れ
  ソフトタイプのスリッカーブラシを使い、毛の流れに沿ってまず全体的にブラッシングします。
  終わったら被毛をめくり、根元の方の毛もとかします。
  続いて細かい場所のブラッシングに移りますが、いきなり根元からブラッシングすると
  痛いので、毛先からほぐしていき、徐々に根元の方までブラシをかけていきます。

  お尻をとかす際は、抜け毛やもつれ毛が多いので丁寧に行ないましょう。
  尻尾は持ち上げて、飾り毛の毛先から徐々にブラッシングし、徐々に根元の方まで
  ブラシをかけます。

  内股や脇の下は毛玉ができやすいので、足を関節を痛めないように持ち上げたら
  (上げ過ぎに注意)特に丁寧にブラッシングします。

  首から胸にかけてブラッシングするときはあごを軽く持ち上げて、
  ブラシが顔に当たらないようにして行ないます。

  耳の飾り毛を溶かすときはブラシを持っていない方の手を耳の下に添えましょう。
  続いて耳をめくり、下の飾り毛も溶かします。裏側ですので、特に気を付けて
  力を入れずに優しくとかしてあげて下さい。

  腹部は愛犬に寝そべってもらうとやりやすくなります。
  このポーズはおやつなどを使って練習をしておくと便利です。

  ブラッシングが終わったらコーミングに入ります。
  脇の下等は毛玉が出来やすいので、チェックしながら
  コームをかけて行きます。

  仕上げに耳の飾り毛をコーミングしたらお手入れは終了です。

・ワイヤーのお手入れ
  ロングと同じようにブラッシング、コーミングをします。
  最後に髭や眉毛をコームでとかします。
  この際コームは必ず外側に向けて持ち、愛犬の目に向かないようにして下さい。
  そして、あごを傷つけないように持ち、顔をしっかり固定した状態で行ないます。

・スムースのお手入れ
  スムースの基本的なお手入れは蒸しタオルで拭くことです。
  マッサージをするように、背中や腹部、足や顔等を拭いていきます。
  この際、皮膚の状態もチェックしましょう。

  またスムースは抜け毛が少ないように感じられるかもしれませんが、
  実は抜け毛自体はロングよりも多いんです。
  その為、スムースも同様、毎日欠かさず獣毛ブラシかラバーブラシで
  ブラッシングしましょう



ブラッシングもコーミングも決してミニチュアダックスフンドの皮膚を
傷つけないように行いましょう。爪きり等と一緒で犬が嫌がるように
なってしまう恐れもある為です。




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