ゴールデンレトリバーの妊娠・出産




ゴールデンレトリーバーの子供を望むのなら、まずメス犬の性周期のメカニズムを
理解しなければなりません。
メスが発情するのは年に1、2回で、特定の繁殖季節はありません。
生後8~12ヶ月で初めての生理を迎えた後は、薬6~8ヶ月周期で
発情を繰り返していきます。

生理は発情前期に始まります。この時点ではまだメスは交尾を
受け付けません。出血から約10日後に排卵があり、その後
1週間が受精する可能性が高い交配期間です。

ゴールデンレトリーバーの初めての交尾は、愛犬が身体的にも、
精神的にも成長する1歳半(3回目)の発情まで待ちましょう。

メスの発情の周期は以下の通りです。

・発情前期(7~10日間)
 ホルモンの分泌が活発になり、外陰部の肥大、充血が見られ、
 生理が始まります。また、食欲が増す、動作に落ち着きがない、
 排尿の回数が増えるなどの特徴が見られます。

・発情期(4~12日間)
 出血開始からおよそ10日後、生理の終わりかけに黄色い粘液状の
 おりおのが増えて、排卵します。以後、約1週間受精可能となります。
 最も受胎しやすいのは排卵の2、3日後です。
 この時、交配、及び受精していた場合の妊娠期間は約63日間です。

・発情休止期(50~80日間)
 交尾を受け付けなくなってから2ヶ月前後に卵巣に黄体が現れる。
 妊娠していなかった場合、偽妊娠を起こすことがある。

・無発情期(90~240日間)
 発情休止期から発情前期までの期間のことで、卵巣に黄体等は
 見られません。


一方オスはというと生後11ヶ月頃に性的に成熟しますので、
それ以降いつでも交尾可能になります。

所属している畜権協会、や愛犬雑誌、インターネットなどで
ゴールデンレトリーバーのブリーダーを探すか
ペットショップや動物病院等でパートナーを探し、交配をします。

交配後、妊娠の兆候が現れるのは約1ヶ月後、確認出来るのは
出産の約2週間前とかなり間際になるまでわかりません。
ただし超音波検査ならば交配後4週間過ぎれば確認することができます。
偽妊娠が心配でしたら検査しに行って下さい。

主な妊娠の兆候とは交配約1ヶ月後に、乳房全体が膨らんできたり、
食事の量や好みが変わったり、落ち着きがなくなったりです。

もしゴールデンレトリバーの妊娠が成功していた場合、普段より注意深くケアしてあげましょう。
散歩は運動不足にならないように、出産前の8週目くらいまで行ないます。
ただし、ジャンプしたり、走るなどの激しい運動は控えます。
また、オスに近づけさせることもさせないようにしましょう。
シャンプーは一番安定している5週目辺りに1度だけ行ないます。
食事は6週目あたりから妊娠犬用メニューに切り替えます。
7週目に入ったら、普段の量の3割増を与えましょう。

出産の際、産室の温度は20℃を下回らないようにします。
特に冬の時期は注意しましょう。
母犬の体温が37度くらいまで下がり、呼吸が荒くなり、
力むような動作が見られたら、強い陣痛と共に第1子を産み落とします。
そして1、2時間後に第2子、その後は30分~1時間間隔で生まれてきます。

胎児が途中で引っかかって出てこないときはガーゼを手に巻いて
そっとくるむようにつかみ、軽く回すような感じで引っ張り出します。

ゴールデンレトリバーに陣痛があるのになかなか生まれてこない、
2時間経っても第1子が生まれない、ぐったりとして痙攣を
起こしている等という異常分娩の時は直ちに獣医に連絡し、
その指示に従いましょう。


また、ゴールデンレトリバーに出産の兆候があるのに65日経っても出産しない場合は
獣医に診てもらいましょう。帝王切開による出産になる場合もあります。





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